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田町駅が最寄りの『芝浦ゲートウェイクリニック』は、免疫力をみる血液検査、がん等の難治性の病気に対し、同種白血球輸注療法を行っているクリニックです。

寅年に虎を想う

1月もあっと言う間に下旬になりました。

寅年の新年早々に、動物園の飼育員さんが虎に襲われたり、海外でしたが無断で餌を与えようとした人の腕を噛んだまま離さないので虎が射殺されるなど、虎にまつわるニュースが世間を賑わせていましたね。

そんなきっかけもあり、虎について考えてみました。

虎はライオンと並ぶ猫科の王者。百獣の王といえばライオンという事になっていますが、西洋の文化圏から来た言葉ではないでしょうか?そもそもライオンはアフリカのサバンナにいて、アジアのジャングルにいる虎とは生息地が異なります。なのでアジアの文化圏にとっては、虎が百獣の王と言っても間違いでは無いと思います。虎とライオンどっちが強い?と言われても、自然界に於いて戦う事が無いので分からないのが事実ですよね。

 

アジアの文化圏に於いての虎は、強い物の象徴とされて来たと思われます。例えば中国の漢方薬に虎骨というのがあり、虎の骨を炙った物や粉末にした物を薬草と酒に漬け込んだ『虎酒』は強壮剤として数千年の昔から珍重されて来たそうです。虎骨の薬効成分はひとまず置いておいて、あの強い虎にあやかりたいという気持ちは、分かるような気がします。ワシントン条約により今日では、本物の虎骨はもとより代替品として使われて来たサイの角や象の歯、ヒグマやライオンの骨など一切禁止になっているものの密猟は後を経たないそうです。

そういえば、喘息や酷い咳の薬として有名な『五虎湯』という漢方薬にも、昔は本物の虎骨が入っていたのでしょう。今は代わりに石膏が入っていますけれど。この『五虎湯』、新型コロナの咳に効いたという症例もいくつか発表されています。ただし漢方薬は、専門家にちゃんと診てもらって処方して貰わなければ危険な事もあるので慎重に。

 

虎の強いイメージから漢方薬の話に流れて行ってしまいましたが、私たちアジア人にとって虎は強いだけでなく、崇高で神々しい存在に違いありません。そして日本人にとって虎は、張子の虎の可愛らしくユーモラスな姿に馴染みがあり、より身近に感じている人が多いのかも知れません。阪神タイガースや大阪マダムが好む虎の顔プリントのTシャツなど、生活に溶け込んでいる地域もありますね。

寒い日々の徒然、虎に思いを馳せてみました。