肉親が病院で「がんでもう手遅れです」と宣告されてしまったのですが、同種白血球輸注療法で奇跡を起こすことができますか?今までにこの療法で末期がんが治った方はいますか?
絶対に治るとか、効くとは誰にも断言できませんし、「末期」にも幅もあれば患者様がどんな治療を受けてきて、現在どのくらいの免疫力が残っているかによっても違いが出ます。当院診療の目安としては、食事ができること、ご自分で歩くこと、お一人で通院できるくらいの体力があることが望ましいです。
食事・歩行が困難なケースは、点滴などによる栄養補給と吸収のよい高濃度栄養のサプリメント(栄養補助食品)で体力を回復、改善しながら治療を実施します。今までの治療例では第4期でもよくなった例もあり、少なくとも延命効果は期待できます。同じ闘病生活であっても、苦しみや痛みから解放されて、穏やかな日常生活を最後まで送る事ができることは、「同種白血球輸注療法」の特徴でもあります。