今年も梅雨に入りまして、なんとなく鬱々となりがちな季節がやってまいりました。そんな時期に、美しい花を咲かせているのが紫陽花です。雨に濡れながら鮮やかな青や紫、ピンク色に咲く様は風情があります。

紫陽花はもともと日本の原種であるガクアジサイを品種改良して、「てまり咲き」と呼ばれる、こんもりと丸く全体に花を付ける形になったと言われています。勿論ガクアジサイも品種改良が進み、より鑑賞用として美しい種が増えて来ました。「隅田の花火」と名付けられた種など、とても美しく見る者の目を惹きます。最近では、海外で品種改良された西洋アジサイも沢山目に付くようになって来ました。

沢山の種が鉢植えで、お花屋さんの店先で売られています。「墨田の花火」に似ているピンクの「ダンスパーティー」やアメリカアジサイとも呼ばれる「アナベル」は、鞠のような丸いフォルムで、パステルグリーンから白色に変化していく様は、とても綺麗です。「アナベル」は枯れてもドライフラワーとしても楽しめるようです。

雨模様の空でも、紫陽花を見に少し足を延ばしても一興かと思います。鎌倉の明月院や長谷寺はもとより、箱根登山鉄道から眺める紫陽花も素敵ですよ。

都内にも新宿御苑や上野恩賜公園など有名所をはじめ、紫陽花が美しい名所が沢山あるので、調べてみて行き易い場所から散策してみてはいかがでしょうか？

梅雨シーズンの一つの楽しみとして。