血液サラサラ~
こんにちは
さて、私の血液検査まではまだしばらく時間がありますので、今日は「血液サラサラ」という主題に戻りたいと思います。
血液はどのようにしてサラサラに保つのか・・・・・?
血液検査に従事して、このような基本的な勉強が出来たことは本当に有難いことです。
赤血球について調べて、たどり着いたのが、赤血球沈降速度という検査の原理でした。
この検査は一般医療現場で炎症性疾患の有無や程度をみるのに行われるものです。
試験管に血液を注入して、立てた状態で時間の経過とともの血球が沈殿していく速度(何mm沈殿したか)を見るものです。
原理としては「赤血球は-(マイナス)に帯電しているため、-(マイナス)と-(マイナス)で反発しあってサラサラを保っている。血しょう中にフィブリノーゲンやグロブリンが多いと、これらは+(プラス)の電荷のため、反発を妨害して凝集させてしまう」というものです。
<フィブリノーゲンは、炎症性疾患、感染症などでふえることがあります>
なるほど 磁石のようなものですね
フィブリノーゲンやグロブリンはたん白質ですので、何らかの疾患などにより高たん白血症を来たしている状態の時、血球検査でも血しょう中にフィブリンを見ることがあります。
もちろん、高たん白血症、その他フィブリンが増加するような原因検索は必要ですが、第1のステップとして、食事を見直してみる価値がありますね。
こういったことは、一般の血液検査だけでは判断できない部分です。
● 連銭血球(写真:丸い重なりの)・・・・連銭血球は電荷の損失を反映しており、細胞同士がくっつき、組織に酸素を運搬するのがむずかしくなる。
● フィブリン(写真:繊維のようなもの)・・・・フィブリノーゲンから変換された不溶性のたん白質。血液検査では見られませんがフィブリノーゲンが活性化してフィブリンになった時、血球検査で見ることができます。
ご自身の血球のサラサラ度が気になる方は、お気軽にお問合せください。
田町アイシークリニック TEL03-3454-7789