肝臓のハナシ2
前々回、肝臓の働きとアルコールの話をさせていただいたので、今回は脂肪肝のことを話したいと思います。
検査を受けて、「脂肪肝の恐れがありますよ」と指摘されても、放置していませんか?自覚症状が現れにくいため、「まあいいか…」となりがちですが、『NASH:非アルコール性脂肪肝炎』といわれる、放置していると肝硬変や肝臓がんへと進行する危険なものもあります。
◆脂肪肝とは?
肝臓に中性脂肪が必要以上に溜まった状態をいいます。軽度の脂肪肝は、肥満体型ではない、見た目がスリムな人にもみられたりします。2~3kg体重が増えただけで肝臓に脂肪がたまる可能性もあるのです
◆なぜ肝臓に脂肪が溜まるのか?
脂肪肝にはアルコール性と非アルコール性のものがあります。
アルコール性脂肪肝はその名の通り、アルコールの摂り過ぎが原因となります。肝臓でのアルコール分解時に中性脂肪が合成されやすくなるため起こります。
非アルコール性脂肪肝は暴飲暴食や運動不足による栄養過多、逆に急激なダイエットによる栄養障害によって引き起こされる事もあります。
◆脂肪肝の予防と改善
やはり王道である食生活の改善と運動が効果的です。内臓脂肪は有酸素運動で落としやすいので、スポーツの秋の手始めとして、ウォーキングなど始めてみましょう
「運動不足の人」「間食が多い人」「果糖をとり過ぎる人」はどうしてもリスクが高くなってしまいます。果物や清涼飲料水などに多く含まれる果糖は、摂取すると中性脂肪となって肝臓に蓄積されやすい性質があるのです。間食も、繰り返すと余分な糖質や脂質を摂取することになり、許容量をオーバーしてしまいます。初期の脂肪肝のうちなら、生活改善で健康な状態に戻すことが可能です。頑張り時なんです!!
自覚症状が無いので、脂肪肝の発見には血液検査が有効です。受けたことがない方や身に覚えが…ありすぎるな方は是非、検査を受けてみませんか?