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田町駅が最寄りの『芝浦ゲートウェイクリニック』は、免疫力をみる血液検査、がん等の難治性の病気に対し、同種白血球輸注療法を行っているクリニックです。

「龍」と「ドラゴン」の違い

今年は辰年です。十二支に当てられた動物は龍(竜)で、「辰」という文字自体には、元々龍(竜)の意味は無かったのだそうです。しかし、十二支で使われる影響もあり、子=鼠や丑=牛、寅=虎のように、辰=龍(竜)というイメージが定着したようです。

「龍」と「竜」に於いては、旧字体である「龍」を簡略化したものが「竜」です。「竜」は常用漢字、「龍」は人名用漢字で常用外漢字という事です。

よく「竜」は西洋のドラゴンで、「龍」は日本古来の水神を指すようなイメージを持たれる方もいらっしゃるようですが、ドラゴンの想像上の形が恐竜と似ているので、そのような流れになった可能性があるのかもしれません。

ここでは、「龍」=「竜」としてお話させてください。そして、筆者の好みで、「龍」という文字を使わせていただきます。

 

さて、「龍」と「ドラゴン」の違いの本題に入ります。

「龍」も「ドラゴン」も想像上の生き物で、古くから知られており長い歴史を持っています。巨大で、爬虫類に似ていて、超常的な力を持っています。と、ここまでは両者の共通点です。しかしその本質は、真逆なのです。東洋の「龍」は水神であり、雨を降らせてくれる有難い神様。それに対し、西洋の「ドラゴン」は、悪魔の化身であり火を吹いて攻撃して来る恐ろしい怪物。「龍」は、蛇の様に長い体で、鱗と爪と長い髭があります。しかし「ドラゴン」の姿はトカゲや恐竜に似ていて、翼で空を飛び回ります。「龍」も天に登っていきますが、翼はありません。全く異なるこの両者を、同じ物のように訳してしまった事は、とても残念なことです。

 

今では、日本語がそのまま英語で使える単語が増えて来ました。

sushi(寿司)、umami(旨み)や、manga(漫画)、otaku(オタク)などのように、ryu(龍)と表記して欲しいです。そうでなければ、せめて、Oriental Dragon(東洋の龍)と区別して欲しいと思います。何しろ「龍」は神様なのですから、悪魔のイメージで伝わって欲しくないと思うのは私だけでしょうか?

「龍」は「龍」、「ドラゴン」は「ドラゴン」全く別の存在なのですから。

年始早々、辰年に因んでこのようなことに想いを馳せていました。

私の他愛ないおしゃべりにお付き合いくださり、ありがとうございます。

 

皆様、本年も是非当クリニックをご活用ください。