体内を流れている血液の量はどのくらい?
芝浦ゲートウェイクリニックでは、免疫リンパ球療法に使われる点滴の調整をしています。
今月から、こちらのコラムを担当することになりました。どうぞよろしくお願いいたします
私は毎日、健康な方からいただいた血液を使って、点滴の作製をしているのですが、その血液を提供してくださる方達から「私たちの身体に流れている血液の量ってどのくらいなの」という質問をよく受けます。ちょくちょく質問されるので、こちらに書いてみようかと思います。
採血されていると、自分の中で流れている血液の存在にに意識がいくのでしょうね
人体の血液量は体重の1/13(およそ8%)と言われています。
体重1kgあたりで計算すると、男性でおよそ75ml、女性ではおよそ70mlになります。
体重50kgの人で4リットル弱というところでしょうか。
また、全血液量のおよそ20%を短時間に失うと、出血性ショック(出血のため臓器への十分な血流量が維持できず、細胞の機能が保てなくなる状態)に陥ってしまいます。30%以上の出血で生命の危険がある状態になってしまいます。全血液量の1/2(50%)を失うと心停止の状態に陥ります
体重50kgの人で換算すると、およそ800mlの出血で出血性ショック、1200mlの出血で生命の危険があるということになります。そして2000mlの出血で心停止となってしまいます。
献血には体重制限があるのですが、このように体重で血液量が違うからなんです